行列に関係演算子を用いた計算とは|scilab入門
行列の要素ごとに関係演算子を適用して無ることにします。
次のような記号を関係演算子といいます。
>=:より大きか等しい(以上)
>:より大きい
=<:より小さいか等しい(以下)
<:より小さい
==:等しい
~=ひとしくない
行列の成分についても関係演算子を適用することができます。
(1) 行列の要素が等しい場合:Cequal
行列の要素が等しい場合に真として ” T ”を返し、偽の場合にはfaluseとして “ F ”を返します。
A=[ 3 1 5 2 7 ]
B=[ 3 2 5 4 1 ]
Cequal=(A==B)
->A=[ 3 1 5 2 7 ]
A =
3. 1. 5. 2. 7.
–>B=[ 3 2 5 4 1 ]
B =
3. 2. 5. 4. 1.
–>Cequal=(A==B)
Cequal =
T F T F F
行列の要素が等しい場合はTが、等しくない場合はFが表示されます。
(2) 行列の要素が等しくない場合:Cnotequal
A=[ 3 1 5 2 7 ]
B=[ 3 2 5 4 1 ]
Cnotequal=(A ~= B)
–>A=[ 3 1 5 2 7 ]
A =
3. 1. 5. 2. 7.
–>B=[ 3 2 5 4 1 ]
B =
3. 2. 5. 4. 1.
–>Cnotequal=(A ~= B)
Cnotequal =
F T F T T
行列の要素が等しい場合はF、等しくない場合はTが表示されます。
(3) Aの要素がBの要素より小さい:Csmall
A=[ 3 1 5 2 7 ]
B=[ 3 2 5 4 1 ]
Csmall=(AA=[ 3 1 5 2 7 ]
A =
3. 1. 5. 2. 7.
–>B=[ 3 2 5 4 1 ]
B =
3. 2. 5. 4. 1.
–>Csmall=(A< B) Csmall = F T F T F 行列の要素が大きい場合はT、小さい要素はFが表示されます。
(4) A要素がBの要素以下の場合:Csmallequal
A=[ 3 1 5 2 7 ]
B=[ 3 2 5 4 1 ]
Csmallequal=(A<= B)
-->A=[ 3 1 5 2 7 ]
A =
3. 1. 5. 2. 7.
–>B=[ 3 2 5 4 1 ]
B =
3. 2. 5. 4. 1.
–>Csmallequal=(A<= B) Csmallequal = T T T T F 行列Aの要素がBの要素以下の場合には“T”が表示さ、そうでないならば“F”が表示されます。
(5) A要素がBの要素より大きい場合:Clarge
A要素がBの要素より大きい場合“T”
A=[ 3 1 5 2 7 ]
B=[ 3 2 5 4 1 ]
Clarge=(A> B)
–>A=[ 3 1 5 2 7 ]
A =
3. 1. 5. 2. 7.
–>B=[ 3 2 5 4 1 ]
B =
3. 2. 5. 4. 1.
–>Clarge=(A> B)
Clarge =
F F F F T
行列Aの要素が行列Bの要素より大きい場合“T”が表示、そうでないならば“F”が表示されます。
(6) A要素がBの要素以上の場合:Clargeequal
A=[ 3 1 5 2 7 ]
B=[ 3 2 5 4 1 ]
Clargeequal=(A>= B)
–>A=[ 3 1 5 2 7 ]
A =
3. 1. 5. 2. 7.
–>B=[ 3 2 5 4 1 ]
B =
3. 2. 5. 4. 1.
–>Clargeequal=(A>= B)
Clargeequal =
T F T F T
行列Aの要素が行列Bの要素以上の場合には“T”が表示され、そうでないならば“F”が表示されます。
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