複素行列の作り方|scilab入門
複素行列の作り方についてです。
複素数とは
a + bi
、
ここで a,b を定数、i は複素記号です。
scilabでは複素数を
a + b*%i
と表します。ここで、%iは複素数を表します。
合列の場合も同様な方法で表します。
行列 A , B を基にして A + Bi という行列を作成する場合には、次のようにすると得られます。
複素行列の計算1
例として次のような行列を、計算してみます
1. A=[ 1 3 2;2 5 8; 3 9 7];
2. B=[5 12 12; 2 2 2; 3 3 3];
3. X=A+ B*%i
->A=[ 1 3 2;2 5 8; 3 9 7];
–> B=[5 12 12; 2 2 2; 3 3 3];
–> X=A+ B*%i
X =
1. + 5.i 3. + 12.i 2. + 12.i
2. + 2.i 5. + 2.i 8. + 2.i
3. + 3.i 9. + 3.i 7. + 3.i
計算をすると図のようになります。
複素行列の足し算
複素行列の足し算は、次のようになります。
Aは実数行列で Bを複素数の部分として計算をします。
A=[ 1 3 2;2 5 8; 3 9 7];
B=[5 12 12; 2 2 2; 3 3 3];
C=[3 4 5; 6 7 8; 9 1 2];
X = A+ B*%i + C*%i
の場合には、複素行列の部分と成分同士の足し算となります。
–>A=[ 1 3 2;2 5 8; 3 9 7];
–>B=[5 12 12; 2 2 2; 3 3 3];
–>C=[3 4 5; 6 7 8; 9 1 2];
–>X=A + B*%i + C*%i
X =
1. + 8.i 3. + 16.i 2. + 17.i
2. + 8.i 5. + 9.i 8. + 10.i
3. + 12.i 9. + 4.i 7. + 5.i
となります。計算結果は図のようになります。
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