数値解析と制御のためのScilab入門

数値解析と制御のためのScilab入門では、行列、微分方程式、制御などの基礎的な計算を紹介しています。また、計算結果をScilabを用いたグラフィック表示による可視化について紹介しています。

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whileによる繰り返し処理

   

繰り返し処理 for の他に、whileを使用した繰り返し処理の計算方法があります。

繰り返し処理をする場合、ループ回数を指定するのではなく、ある条件になったとき繰り返しを終了させたい場合があります。そのような場合に使用すると便利である。Whileの一般形式は

while 条件式
実行文など
End

のようになります。

whileと ifによる分岐

例として、kが1から始まりその和wが100より大きくなった場合に計算を和と繰り返し回数を表示して終了することにします。以下のようなプログラムを実行すると得られます。

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1. k=1; w=0;
2. while k
3. if w <= 100 then 4. w=w+k; 5. else 6. break; 7. end 8. k=k+1; 9. end 10. w, k

回数をカウントするKの初期値は1、カウントの和wの初期値はゼロとして計算します。wの和が100いあkの場合には繰り返して計算をし、それを超えたらbreakでるうぷから抜け出します。

whileと ifによる分岐

wの値が105の時にループを抜け出します。

whileと論理演算子

配列のi番目のデータが60より小さく且つ、iが40より小さい場合にその和を求めることにします。

1. i=1;
2. w=0;
3. x=[ 1: 2:100 ];
4. while ( (x(i) < 60 ) & ( i < 40)) 5. w=w+x(i) 6. i=i+1; 7. end 8. w,i

xの配列は1から100の数を2刻みで作成します。
xの配列の数字が60より小さく、かつiが40より小さい場合には、繰り返し処理をします。
i=i+1
でiは増加します。
w和が900でカウントが31になった時に終了します。

whileと論理演算子

論理演算しの使い方も納得いただけたかと思います。色々と組み合わせて、プログラムを作ってみてください。


 - 演算記号, 繰り返し処理, 関係演算子

        

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