多項式による定義 poly
多項式の計算について。
Silabでは多項式と有理式を定義できます。また、有理式は部分分数に分解ができます。
多項式の定義はpolyを用いて定義できます。根による定義、係数による定義、行列による定義ができます。また、多項式の表示は、低次の係数から順に並べられます。
(1)根による定義
例として、多項式 を定義します。多項式の根が2,3であるので、次のようになります。
1. p1=poly( [2 3],’x’)
p1 =
2
6 – 5x + x
poly( [2 3],’x’)の2,3は根で、xは変数で、 を展開します。表示は と次元の低い方から表示されます。
(2)多項式の係数による定義
poly(v,”x”,”coeff”) は記号を”x” とし,vのエントリを係数とする多項式を作成します。多項式の係数を記述する場合は、多項式の低次の係数から順に記述します。
例として、多項式 を定義すると、次のようになります。
ex-008-002
1. p1=poly( [ 8 -6 1],’x’,’coeff’)
p1 =
2
8 – 6x + x
poly( [ 8 -6 1],’x’,’coeff’)は多項式の次元の低い方から の係数を[ 8 -6 1]と記述し、coeffにより定数項が8となります。
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