数値解析と制御のためのScilab入門

数値解析と制御のためのScilab入門では、行列、微分方程式、制御などの基礎的な計算を紹介しています。また、計算結果をScilabを用いたグラフィック表示による可視化について紹介しています。

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ifによる分岐と関係演算子・論理演算子

   

繰り返し処理に if による分岐と関係演算子・論理演算子 を用いることにします。

if 命令は論理式を評価し,その値が真の時に 一連の命令を実行します。一般的には

if  条件式 then
命令1
else
命令2
end

のようになります。条件式は関係演算子や論理演算子を組み立てて使用します。表5.1は関係演算子を示したものです。また、表5.2は論理演算子を示したものです。

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表1 関係演算子
 >  より大きい
 >=  以上
 ==  等しい
 <  より小さい  <=  以下  ~=  等しくない 表2 論理演算子  &  論理積  |  論理和  ~  否定

ifによる分岐と関係演算子

例として,1から20の和が55より大きくなったら、ループから抜け出して終了するものとします。ループから抜け出す場合にはbreakを使用し、ifの終わりを示すendには“,”を付けておくとforの終わりのendと区別をつけやすので “end,“としてあります。

s=0;
s=0;
for i=1:20;
s=s+i;
if s > 55 then
break;
end,
end
s

sの和が55より大きくなったらループから抜け出して終了する。

SciNotesに下記のように記述して実行すると
ifによる分岐と関係演算子・論理演算子

sの和が66になると終了となります。


 - 数値計算

        

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